イベント
高知県
こんにちは。
高知県宿毛市沖の島の島民で構成している地域組織の「沖の島集落活動センター妹背家」の事務局の中垣です。
宿毛市地域おこし協力隊の離島振興沖の島担当でもあります。
前回、みんなの観光協会さんで初めて記事を書かせていただいて沖の島についてざっくりとご説明させていただきました。
皆さん、読んでいただいてありがとうございます。
(ちなみに前回の記事はこちら⇒【島旅】高知県宿毛市の沖の島へ行こう)
第二回目となる今回は沖の島の最高峰である妹背山について焦点を当ててご説明したいと思います。
離島の山にわざわざ登山しに行こう!それではいきましょう~!また最後まで読んでいただければ幸いです。
妹背山の基本情報です。
・沖の島のほぼ中央にある最高峰の山
・標高は404m
・四国百名山の1つ
・しま山100選の1つ
・妹背島伝説
・山伏神社
・三浦一族の墓
・仏が丘
・アサギマダラ
ざっくりご説明するとこのような感じです。
この観光マップのほぼ中央に⑥妹背山とありますが、その辺りに妹背山の山頂があります。
青い線が整備されている登山道です。
赤い線は舗装されている県道と市道になります。
北に母島港、南に弘瀬港があり、この2つの港に定期船が寄港します。
その為、島に来た時は母島港で降りて北の登山口から登り始めて南に下山して弘瀬港から定期船に乗って帰るというルートを組むことができます。もちろんその逆もOKです。
登山アプリのヤマップさんなどで沖の島のGPSを用いた登山地図がありますのでぜひご活用ください。
妹背山の標高は404mとそんなに高い山ではありません。
ですが、離島の山なので言ってみれば標高0mからのスタートなので高低差は404mです。
低山の分類になるかと思いますが、山頂には展望台もあって眺めを楽しむことができます。
勾配としては母島港から上がるルートは比較的穏やかですが、弘瀬港からのルートは少しキツ目かもしれません。
母島港から登り始めて弘瀬港へ下山した際の距離と高度の図です。
こうして見るとなんとなくイメージできるかと思います。距離は5.7kmくらいでした。
妹背山は四国百名山会によって四国の山から選出された100の内の1つに選ばれています。
四国百名山全ての山制覇に挑戦してみてはどうでしょうか?
妹背山は四国百名山と同様にしま山100選にも選出されています。
(公財)日本離島センターや(株)モンベルが日本の島にある山を100つ選出したものになります。
島好きと山好き、親和性があって島旅と登山をセットにして楽しむのも良いかもせれませんね。
僕も両方大好きです。
そもそも何で妹背山っていう名前なの?…ということですが、それは沖の島が平安時代に書かれた今昔物語集に「土佐國南沖妹兄島有人語」と記述されていることから由来されます。内容としては「無人島に辿り着いた兄妹が二人きりで生き延びて夫婦となり、やがて一族の祖となる」というものです。これが妹背島伝説と呼ばれていて妹背山と呼ばれるようになったと考えられます。又、僕が属している沖の島集落活動センター妹背家という組織の名称もこれらの妹背からちなんだものになります。
妹背山の登山道の山頂付近の途中に分岐点があります。そこを分岐して寄り道すると山伏神社があります。
沖の島は鎌倉時代に山伏の修行地として開拓された伝説も残っているのです。その神社が山伏神社です。
山伏神社の境内には大きなスダジイの大木があり、樹齢は500年にもなるといわれています。
宿毛市の天然記念物にも指定されている御神木です。
妹背山の登山道の途中に三浦一族のお墓があります。三浦一族とは鎌倉時代の幕臣であり、その三浦新助則久は北条氏に追われ、沖の島に移り住んだと言われています。数十基の石碑が並び、その中央には三浦新助則久記念碑が建てられています。今も島民からはご先祖様と呼ばれています。
妹背山の登山道の途中に仏が丘があります。この場所は鎌倉時代に幕臣である三浦一族が沖の島に移り住んで初めに住んでいた地と言われています。現在は約120体お地蔵様が並んでいますが、このお地蔵様は弘瀬集落の住民が願掛けを行うごとに徐々に増えていったものです。お地蔵様には西国33ヶ所と四国88ヶ所の霊場が彫られていて仏が丘でお参りをするとそれら全ての霊場を巡ったのと同じご利益があるとも言われています。
長距離飛来する不思議な蝶で有名なアサギマダラですが、沖の島にはフジバカマやツワブキが豊富に自生していて飛来のコース上に位置しているので春と秋にはアサギマダラをたくさん見かけます。この他にも沖の島には珍しい昆虫や植物が生息しているので道中観察して楽しんでみてはどうでしょうか?
山頂には展望台があります。
老朽化が進み、登ると揺れて危険な状態でしたが、最近修理を行って安全に登ることができます。
展望台へ登ると高知県と愛媛県本土や鵜来島などを眺めることができます。
島の眺め~という感を満喫できて楽しめます。
登頂記念ノートもありますよ。
記念にぜひ書いて行ってみてくださいね。
戦時中の砲台跡も残されています。
当時は宿毛湾は重要な基地で沖の島の前を戦艦大和が巡航していたという話をよく聞きます。
僕の属している沖の島集落活動センター妹背家のHPに登山のページがあります。
そこにも妹背山の登山情報があるのでよろしければ見てください。
もちろん沖の島全般の情報を掲載しているのでぜひ見てみてくださいね。
HPはこちらをクリック!
第2回目となる高知県宿毛市沖の島の記事でしたが、どうでしたでしょうか?
沖の島は離島ゆえ船で渡らないといけません、計画的な島登山にして楽しんでくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。ではまた次回!
|
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
|
|