イベント
高知県
こんにちは。
高知県宿毛市沖の島の島民で構成している地域団体組織の「沖の島集落活動センター妹背家」の事務局の中垣です。宿毛市地域おこし協力隊の離島振興担当でもあります。
みんなの観光協会さんで記事を書かせていただくのは今回で七回目になります。
今までの記事は以下の通りです。まだ読んだことが無い方はぜひ読んでくださいね!
第一回:【島旅】高知県宿毛市の沖の島へ行こう
第二回:【四国百名山】高知県宿毛市沖の島の妹背山を登ろう【しま山100選】
第三回:【宿毛市沖の島】わざわざ高知の離島でキャンプをしよう!
第四回:高知県の離島でサイクリング♪宿毛市沖の島へ!
第五回:宿毛市の冬の風物詩、だるま夕日をご覧あれ!
第六回:情緒あふれる姫島の景観~高知県宿毛市の離島「沖の島」から見る~
高知県宿毛市の離島「沖の島」の南部の櫛ケ鼻にある灯台です。
弘瀬湾全体写真
土佐冲ノ島灯台(櫛ケ鼻)拡大写真
【位置】
四国南岸 北緯 32°42′ 04″, 東経 132°32′ 45″
【塗色及び構造】
白色 塔形 コンクリート造(タイル貼)
【等級及び灯質】
群閃白光 毎30秒に2閃光
【光度】
270,000 カンデラ
【光達距離】
31.5 海里
【高さ】
地上~頂部:15m、水面~灯火:174m
【初点灯】
昭和8年4月15日
【管理事務所】
第五管区海上保安本部 宿毛航路標識事務所
【備考】
昭和27年11月 風力発電で電化
昭和31年7月 発動発電機システムに切り替え
昭和44年1月 商用電源導入
昭和60年3月 改築
灯台機能に併せて隣接した鉄塔の計器から風速も測定しています。悪天候時は沖の島に渡る宿毛市営定期船が欠航になってしまいますが、土佐冲ノ島灯台の風速が定期船が運航する判断材料の1つになっています。風速以外にも波や潮位など様々な気象条件が考慮されますが、風速だけで言えばだいたい16mを超えると安全に運航できなくなる恐れがある為、欠航になることがあります。沖の島に来島する際は海上保安庁の気象情報をチェックして予測してみることが重要です。
又、島民の間で交わされる話題ナンバーワンは間違いなく風速ネタでしょう(笑)今日は風速何mだ、などとよく話しています。宿毛市営定期船の運航の可否の判断材料にも用いられますが、日常生活でも様々な指標になります。それだけ土佐沖ノ島灯台は島民の間で重宝されている重要な施設です。もちろん漁船や貨物船が安全に航海する為の灯火でもあります。
初点灯が1933年(昭和8年)で2021年現在時点で88年の長い歴史のある灯台です。戦争中には空の軍用機から銃撃を受けて灯台には無数の銃弾の跡が残っていたそうです。1985年(昭和60年)に改築され、今では灯台は綺麗に生まれ変わって戦争の面影は残っていません。
又、かつては灯台守が灯台付近の官舎に住み込みで灯台の維持管理業務を行っていましたが、技術の発展により常駐する必要がなくなったので今では灯台守はいなくなっています。その時代の名残として逓信省の境界石が残されています。
土佐冲ノ島灯台は四国で最も南に位置する灯台です。その石碑が沖の島の白岩岬公園に立てられています。灯台と場所は違いますが、時間に余裕があればぜひ見に行ってみてください。白岩岬公園から灯台を一望することができます。
宿毛市営定期船を沖の島弘瀬港で降りて南の櫛ケ鼻の方向を目指します。
しばらく道路を歩いていくと3差路に到達するので右手の山側の道へ進みます。鴨姫神社に行く道と間違えやすいので注意が必要です。これから先はアスファルトで舗装されていない荒れた道になるのでしっかりとした運動靴で行くことをおススメします。
道中かつて利用されていた段々畑跡の石段が残されています。沖の島の集落は石垣・石段で形成されていてその集落風景は島の宝だと国土交通省から選出されています。灯台へ目指す間、そのかつての生活の名残を眺めて散策するのも楽しいかもしれませんね。
山道がコンクリート舗装されてきたら灯台まで残り僅かです!
灯台が見えてきました。
到着です。お疲れ様でした!
大体片道30~40分ほどで辿り着けるのではないでしょうか?
あとはゆっくりと灯台を楽しんでくださいね。
また、昭和60年に改築される前の灯台の写真がこちらになります。
帰りの道も安全に気を付けて楽しんでくださいね。
下山すると弘瀬地区の集落が広がっていて絶景です。
後は弘瀬地区をのんびり過ごすのも良いかもしれませんね。
最後までお読みいただいてありがとうございました!
|
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
|
|