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2020.10.21

プロモーション

十勝郡浦幌町

「訪れてよかった」と言わさる”うらほろ”

記事投稿者 dobe(ドゥビィ)

所在地: 北海道札幌市

更なるダイバーシティ北海道を目指し「多様性に富み、活力ある暮らし創出」するため地域の魅力を独自な目線で紹介します。

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【dobe通信vol.6:北海道浦幌町①】

>>はじめに

十勝の端っこ。帯広から車で約1時間の浦幌町に来ました。
帯広市と釧路市の中間に位置し、全国市町村91番目の広さで、札幌市の半分ちょっとくらいです。
7割が林野で林業が行われていたり、平地の南側は太平洋に面しており、畑作や酪農、漁業が行われています。

また、人口は2020年で約4,400人の町で今や全国で91番目に人口減少が進む(※:2015年→2019年比))町ですが、かつては炭鉱が在り、石炭のまちとしても栄えていました。
今回はそんな十勝では珍しい浦幌炭鉱の遺構を紹介します。
森林のなかで、ひっそりと当時の面影が残っており、タイムスリップしたような不思議な世界を探索できます。

 

>>浦幌炭鉱の歴史に触れてみる

浦幌炭鉱略図@浦幌町立博物館

浦幌炭鉱は、1911(明治44)年に採掘を始めました。ヤマには鉱員らが暮らし、共同住宅や共同風呂、商店街に病院など、がっつり「まち」が形成されました。

ピーク時には、周辺一体の総人口が約3,600人になるほど繁栄し、(人口密度で言えば、今の江別市より少し多い)神社では毎年お祭りが開かれ、それはそれは盛り上がっていたようです。

その後、第二次世界大戦の危険性から鉱員らは九州等の炭鉱に避難異動となり、一時休山となってしまいました。
戦後の1945(昭和20)年には、採掘が再開され、ピーク時とは行かないものの鉱員らは、浦幌での生活をようやく取り戻すことが出来ました。

しかしながら、朝鮮戦争後の不況により小規模鉱山であった浦幌炭鉱は、統合の対象となり、1954(昭和29)年には閉山となり無人のヤマと姿を変えました。再開から、たった10年足らず暮らしとなってしまいました。

 

>>「いま」と「むかし」のヤマの姿から好奇心を刺激される

現在のヤマは植林され、まちが森に戻っています。
山道には当時の面影を紹介する案内看板があり、当時の姿を説明してくれます。

案内看板には「病院」と書いていても、目の前には生い茂った木々。
とても不思議な感覚が全身を纏います。このギャップがクセになり、看板が有るたびに、ついつい立ち止まってしまいました。

   

大半の施設が撤去され更地に戻されましたが、まちの入り口にあるアパート群や、鉱員らが通勤のため利用した橋の一部などが、

森に隠れる様に残っています。撤去費用の資金不足により残されたようですが(諸説あり)、そのおかげでこれらを目の前にすることができます。風化した遺構が、自然に飲み込まれていく姿は、『作られた世界では無い魅力』があり、ついつい時を忘れて眺め続けてしまいます。

ちなみにこのアパート群は、”竹筋コンクリート”で出来ているそうです。

「竹筋?鉄筋ではなくて?」と思いましたが、戦時中は鉄が不足していたたため、竹で代用したそうです。こんな側面からも歴史の一端を感じることが出来ました。

散策にあたり「浦幌炭鉱略図」を確認しながら歩くと、とってもわかりやすいので、先に町立博物館を寄り道することをおすすめします。そして道中は自然の中で、熊に注意です!熊鈴を付けたり、クラクションを鳴らすなど、森の中の熊さんに自分の存在を知らせながら進んでください。

>>「いま」に戻り「TOKOMURO Lab」で一息

  

地域おこし協力隊が、廃校となった常室小学校を活用し、新しい複合施設として運営しているスポットです。
コワーキングスペースやイベントスペースに加え、カフェではランチメニューやドリンクが提供されています。学校の廊下だった通路は、「きづきの廊下」と題して、図書や創作品、地元特産品を紹介していたりと『クリエイティブな空間』が造られています。

地域おこし協力隊や地元民と交流しやすい、おすすめスポットのひとつとして紹介しました。浦幌炭鉱で過去を遡った後は休憩も兼ねて、今の「うらほろ」を味わってみるのも良いと思います。

 

>>「浦幌町に行ってみよ」

ひょっとしてピンと来ない人もいるかも知れません。浦幌町は「観光のまち」ではありませんしね。(ごめんなさい)

でも「まちなか」や博物館、神社などで、多くの魅力を発見することが出来ました。きっと訪問者の目線だって大切で、地元は珍しくも何ともないと思っていることも、外からの目だと綺麗だったり美味しかったり、興味深い内容だったりします。これはお互いに「気づく」きっかけになると思います。

このビビットな赤紫の花は、浦幌町の花『ハマナス』です。
Japanese Roseと呼ばれる日本原種のバラであり、花言葉は、「悲しくて美しくて」や「旅の楽しさ」などがあります。
今回紹介したスポットは、過去の繁栄とまちの消滅といった少し悲しいスポットながら、自然に覆われた遺構達は関心深く、探索の

楽しさを教えてくれたものでした。みなさんもハマナスが誘う浦幌町へ「気づきの旅」行ってみませんか。

 

>>Editor’s note

浦幌町郊外の道ばたの景色。緑とピンクのコントラストが美しく、感動しました。テンションがあがり写真撮りまくり。まるで、雪を見たことが無い外国人がハシャぐ様に…。人工的に設えたものと思っていましたが、自然とこうなったそうです。
綺麗なピンクの草花は「いわゆる雑草(イヌダテ)」で珍しくも何ともないそうです。印象に残った素敵な景色だったため、無理やりここに掲載しています。みなさんどうでしょか??感想をお待ちしてます。

>>情報発信仲間大募集!

私達たち「活動団体dobe」は、「北海道大好き!」と、活動する仲間等を一生懸命応援し合う団体です。活動ルールは基本ないです。

入会や詳細希望の方はお気軽にメールにてお問合せください。一緒に楽しみましょう。

詳しくは、dobe事務局まで。 dobe-jimukyoku@outlook.jp(もちろん会費等はなし)

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更なるダイバーシティ北海道を目指し「多様性に富み、活力ある暮らし創出」するため地域の魅力を独自な目線で紹介します。

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