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北海道
「弟子屈町には、火山があって、森があって、有名な湖がふたつもある。この多様な自然を体感できるのが、摩周・屈斜路トレイル(以下MKT)なんです」とは、NPO法人てしかがトレイルクラブ(以下TTC)の土屋重敏さん。
「とんがった山ばかり」の長野県出身。四半世紀前に道東を訪れ、広々とした大地に圧倒されて以来、カヌーガイドとして活躍している。
「先日MKTの取材に同行して、弟子屈町の自然を改めて堪能しました。やっぱりすごいんですよ、カルデラって。3日間もこの中にいると、地球は生きていて少しずつ動かしながら作られているって感じるんです」
「大地のエネルギー」。
阿寒摩周国立公園内の全長約44kmのMKTは、そんなことが伝わってくるロングトレイルだ。
「自分の足で大地を踏みしめる。自転車でもなく、車でもなく、歩くときの速度だから感じられることがありますよね」とは、神奈川県出身の藤原仁さん。「美幌峠から、ぶわ~っと広がる屈斜路湖」を見たとき、そのスケールに驚いた。そして藤原さんも、アウトドアガイドとして弟子屈町に暮らしている。
TTCがMKTに着手したのは、いまから約4年前のことだった。
「その頃、バックパックを背負った海外の旅行者を見かけることが多くなって……。きちんと歩けるトレイルを作ろうと、既存の道をつなげて、以前使われていた道を復活させて、ルートを造成してきました」
そして2020年10月、摩周第一展望台からアトサヌプリ(硫黄山)を経由して川湯温泉を目指す<セクション1>と、川湯温泉から屈斜路湖畔を歩く<セクション2>がオープン。現在は、それらのより良いルートを追求しながら、さらなる道を作っている。「終点は、美幌峠なんです。ここで振り返れば、歩いてきた道を望むことができる。“自分の足でここまできたんだな”と思ったら、みんなきっと涙することでしょう」
土屋さんや藤原さんと一緒に活動を続けてきた東京都出身の小林由紀子さんは、「本当はニュージーランドに住みたかったんですけど(笑)、摩周湖第三展望台で360度見渡したとき、ほとんど人工物が見えなかった。この景色にやられましたね」と移住のきっかけを語る。
「これほど素晴らしい自然を、身近なアクセスしやすい環境で感じられるのも、MKTの魅力です。こんな場所、世界中を探してもないですよ」と力説。「だから海外の人にもぜひ歩いてもらいたい。そして地元の人と触れ合う機会ができれば、町も活性化して楽しくなるでしょう」と、MKTがもたらすメリットも教えてくれた。
「弟子屈町には、カヌーもあるし、自転車もある。ここに“歩くこと”が加わったらいい。だって“歩く”って、気軽だし自由でしょう。そして弟子屈町が、アウトドアのフィールドとしてより広く認知されるようになったら嬉しいですね」と、土屋さんはさらなる思いを語る。
観光旅行とは異なる、“何かをする旅”を求める人が増えている昨今。自分の体を動かして土地の魅力が実感できるMKTは、ますます注目されることだろう。
<問い合わせ>
摩周・屈斜路トレイル
https://mashukussharotrail.jp/
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