スポーツで地域活性化!スポーツ庁による支援事業や事例を解説

2022/03/04

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八重洲2丁目8−7 福岡ビル 4F

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地方自治体にとって、地域活性化は欠かすことのできないテーマです。

さまざまなアプローチ方法がある中で、近年は新たな取り組みとしてスポーツを通じた地域活性化に力を入れる自治体も現れました。

政府は2015年のスポーツ庁設置をきっかけに多くの支援事業を実施しており、スポーツによる地域経済の活性化という考え方も広く浸透しつつあります。


そこで今回は、スポーツがもたらす地域活性化の具体的な事例や、スポーツ庁による支援内容について紹介します。


・スポーツによる地域活性化が注目されている!


人口減少や少子高齢化など、多くの課題を抱える地方自治体において、地域の活力を高めることは喫緊の課題です。

それらを解決するために実施される政策のひとつに挙げられるのが、スポーツの持つ力を活用した地域活性化推進事業です。


・スポーツによる地域活性化の方法


ひとえにスポーツを通じた地域活性化といっても、名の通ったプロスポーツから住民一人ひとりに対するものまでその手段はさまざまです。

続いて、実際に取り組まれている代表的な分野を紹介します。


充実したスポーツ施設の整備


スポーツ施設の整備を進めることは、地域住民がスポーツに触れる機会を増加させることにつながります。

健康増進やスポーツに関心を持つきっかけとなり、長期的な視点で考えた際にスポーツによる地域活性化への重要な足がかりとなるでしょう。


プロや実業団による活性化


プロスポーツチームや実業団など企業スポーツが自治体と関わることで、地域経済や産業の活性化が期待できます。


プロ野球チームが本拠地とする地域に観戦客が集まり、飲食店や宿泊施設などの売り上げに影響を及ぼすことなどが代表例です。

観客動員のみならず、スポンサーとなる企業と連携した包括的なまちづくりや選手との交流、スポーツ人口の増加など、スポーツビジネスによる多くの副次的な効果を得られるでしょう。


地域スポーツコミッションの編成・拡大


「地域スポーツコミッション」とは、スポーツ団体と地方公共団体、民間企業が一体となり、スポーツによるまちづくりや地域活性化を目指す組織の総称です。


2020年10月の時点で全国159の地域スポーツコミッションが、地域資源とスポーツを掛け合わせた地域活性化を目指して幅広い活動に取り組んでいます。

地域に見合った具体的な施策を推進することで、地域外からの誘客につながるでしょう。


スポーツツーリズムの推進


スポーツツーリズムとは、スポーツ観戦そのものだけでなく、周辺の観光や人との交流などを含めたスポーツにまつわるさまざまな旅行スタイルのことです。

スポーツというひとつの枠組みを超え、観光や文化などのジャンルと連携することで、より大きな効果が狙えます。


・スポーツ庁による地域振興に対する支援事業





このように、それぞれの地域においてスポーツを通じた活力向上を推進すべく取り組みが進められています。


それでは、スポーツ庁では地域に対して具体的にどのような支援事業を行っているのでしょうか。


地域スポーツコミッションの活動支援


地域スポーツコミッションは、スポーツツーリズムをはじめ、スポーツ大会や合宿の誘致、地域スポーツ大会の開催、住民向け地域スポーツクラブの運営、健康増進・地域交流イベントの開催など、多くの活動を展開しています。


スポーツ庁ではこれらの組織に対して、設立・自立・総合コンサルティングといった3つの視点で支援活動を行っています。


「スポーツ・文化・観光」の連携による取り組み


それぞれの自治体においてスポーツと文化・観光を結びつけることは、さらなる地域ブランドの創出につながります。


スポーツ庁・文化庁・官公庁の三庁は、2016年から「スポーツ文化ツーリズムアワード」を実施しており、スポーツや文化の融合により新しく生まれる地域ブランドの発信を通じて、インバウンド誘客や国内観光の活性化を目指しています。


まんがスポーツで地域活性化


スポーツが地域活性化に寄与した事例をまんがで紹介するという珍しい取り組みも行われています。


スポーツによる地域活性化を下支えする新たな人材の輩出を目的として、岩手県紫波町のバレーボール専用体育館など、全国12の先進事例をまんがにしてWeb上で無料公開しています。


スポーツツーリズムの推進


スポーツ庁ではスポーツツーリズムについても積極的に推進しています。


スポーツツーリズムは地域に関わる人、いわゆる交流人口を拡大するきっかけになるため、新たなレジャースタイルとしての定着を図るべく、「ENJOY! SPORTS TOURISM」というスポーツツーリズム特設ページを開設し、周知に努めています。


・スポーツによる地域活性化の事例


次に、自治体の具体的な取り組み事例について紹介します。


千葉県銚子市・・・銚子スポーツコミュニティーによる地域活性化


千葉県銚子市では、地域資源を活かしたスポーツ交流を通じて、地域活性化を図る団体「銚子スポーツコミュニティー」による盛んな活動が行われています。


廃校となった高校の校舎をスポーツ合宿のための施設にリニューアルし、野球やバスケットボールを中心に多数のスポーツ選手を受け入れる「銚子スポーツタウン」を設立しました。

他にも子どもから高齢者までさまざまな年代に向けたスポーツスクールを実施したり、野球場の芝生をキャンプサイトとして利用可能にしたりと、スポーツを起点とした多くの地域活性化活動が広げられています。


北海道網走市・・・ラグビーを中心としたスポーツ合宿の中心地に


北海道網走市では、市を挙げてスポーツ環境の整備にあたっています。

「網走スポーツ・トレーニングフィールド」は、国内でも有数の天然芝が魅力のスポーツ施設です。

「北のスポーツ基地」として、さまざまな競技のスポーツ合宿が盛んに行われています。


大分県・・・大分県障がい者スポーツ協会による障がい者スポーツの普及および振興


大分県では、「障がい者が身近な地域で日常的にスポーツを楽しめる環境を整備し、地域で定期的にスポーツする障がい者数を増やす」ことを目的に、地域の障がい者スポーツの普及と促進に長年取り組んでいます。


世界でも最大規模の国際車いすマラソン大会や、全国に先駆けて実施した障がい者スポーツ大会に代表されるように、障がい者スポーツの振興を目指して積極的な活動を実践しています。


・スポーツで地域活性化をする際に克服すべき課題


ここまで紹介したように、スポーツによる地域活性化は大きな効果が見込まれます。

しかしその一方で、闇雲に活動を広げれば良いというわけではなく、向き合わなければならない課題も存在します。


コスト・収益性


多額の投資によりスポーツ施設を整備する場合、生み出される効果だけでなく、施設そのものの長期的な収益性についても考えなければなりません。


スポーツ競技が開催される日数は限られているため、スポーツ以外での施設の活用方法を事前に検討する必要があります。

また、プロスポーツチームが利用する前提で整備を進めたとしても、そのチームが恒久的にその地域に存続するとは限りません。


大規模な投資となるからこそ、緻密な計画性が求められます。


人手不足


スポーツ政策やスポーツ振興を推し進めるには、専門的なノウハウを持った人材が不可欠です。

自治体からの一方的な目線ではなく、プレイヤーやプロスポーツチーム、応援するファンや地域住民など、それぞれの立場における考え方を理解してスポーツ産業を担える人は限られます。


したがって、人材の確保や育成も欠かせないポイントといえます。


スポーツ以外の観光資源の不足


スポーツによる地域活性化を実現しようと思っていても、観光資源が不足している状態では、スポーツツーリズムの成立は困難です。

関連するジャンルの資源整備を同時に進めることで初めて相乗効果が生まれ、より大きな成果へとつながります。


まとめ


今回の記事で紹介したように、スポーツに関連した先進的な取り組みを進める自治体の中では、すでに大きな成果に結びついている地域も数多くあります。

克服すべき課題にも目を向ける必要はありますが、スポーツの力で地域を元気にする動きは今後も拡大が見込まれるため、今後の動向にも注目しておきましょう。


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記事の投稿者

【公式】みんなの観光協会編集部

エスビージャパンの井上です。 よろしくお願いします。

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