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放棄畑の可能性を探る、唐津「TocoWakaFarm (トコワカファーム)」とは

記事投稿者 株式会社Challite

所在地: 佐賀県唐津市

Challiteは地域の挑戦を応援します。地域資源を活用した循環型の仕組みや未利用資源を活用したオーガニックコスメなど、原景を感じ、体験できる商品やサービスを一緒に創造し、磨き、伝えます。
ただ見るだけではなく、オフサイトな環境で自然や地域を題材に深く浅くIN-OUTの時間を過ごす、企業研修や視察の企画運用も行っています。

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佐賀県唐津市は温州みかんの名産地として知られています。しかし、近年は後継者不足、農業従事者不足により、みかん畑の多くが遊休農地、耕作放棄地となっています。こういった土地が増え続けることは、日本の農業だけでなく、食料自給率の低下、ゴミの不法投棄など社会全体にも大きな影響を及ぼしていきます。

 

そんな遊休農地を有効活用化しようと模索しているのが、唐津にある「TocoWakaFarm」。除草剤や肥料・農薬を使用せず、土地や気候に応じた植物を共生させる「環境保全型農業」を目指し運用しています。「TocoWakaFarm」には、ハーブや薬木など20~30種の植物が植えられ、風土に合うかを見守りながら、その土地に合った植物が育っています 。とくに農薬や肥料などを撒くことなく、雨や太陽など「自然の恵み」で育て、育てることが負担にならないような「手間をかけない畑」として株式会社Challiteが地域の仲間の力を借りながら運用しています。

 

香水の原料になる花も多々、「TocoWakaFarm」では実際の香りを体感できます


オーガニックコットンも栽培

 

一緒に土を耕し、種をまく、そこから商品づくりが始まります

「TocoWakaFarm」は企業の研修や学び場にも使用され、多くの企業が視察に訪れています。植物を化粧品に活用する企業、料理に使う企業など、植物の使い方は様々。

“土を耕し” “種をまき” “芽が出る”、そんな植物が育っていく姿を一緒に追って、「育てる意味」を考えるところから、「TocoWakaFarm」を使った商品づくりがはじまります。

このデッキでまわりにある植物を使った料理(そとごはん )なども企画されています。

 

「TocoWakaFarm」の名前にある常若(とこわか)とは「衰えることなく瑞々しいエネルギーにあふれている状態」を表現。ここに関わった人が土地に想いを馳せ、生まれる作物や商品だけでなく、携わった人の心も残し繋いでいけるような場所にしたいという思いが込められています。

世界各地で消炎や消化促進として使われているキバナオランダセンニチ

 

グリーンツーリズムやアグリセラピー、福祉連携やシニア・ママ・若者の活躍など、次世代に繋ぐ、持続的な産業と交流の場としても、幅広い活用が見込まれるTocoWakaFarm。唐津でなく自分の地元で「TocoWakaFarm」を作りたい、「インターンで学びたい」そんなご相談も承っています。

 

~ TocoWakaFarmの可能性 ~

・放棄地や遊休地の活用
・関連産業の活用、雇用
・観光産業、経済波及効果
・新しいビジネス(くらし)の可能性

 

 

採れた植物は唐津の工場「FACTO」でコスメに

「TocoWakaFarm」でできた植物は、唐津コスメティックファクトリー「FACTO」でコスメ原料に加工し、コスメとして商品化することも可能です。2018年の11月に唐津市にできた「FACTO」は、地域に開かれたセミファブレス工場(工場をもたないメーカーの製造を請け負う工場)として、多くの企業に利用されています。

今までは地域で採れた植物を、地域外で原料にし、原料商社を経て工場へ届くというパターンが多かったのですが、「FACTO」ができたことで、唐津で採れたフレッシュなものをセミファブレス形式で加工・提供できるようになりました。

 

「FACTO」の誕生は、奈良にあった化粧品を製造する株式会社クレコスが唐津へ進出したのが始まりです。 工場は有給施設の活用を意識し、廃工場をリノベーション。地域の人々と協力し合いながら、唐津焼や糸島の間伐材 、地元のハーブを練りこんだ塗装剤などを使い作りあげました。そこには「地域との接点を増やし、地域の人に気軽に使ってもらえる開かれた工場にしたい」「工場の素材からも地域の活動を伝えたい」という思いが込められています。

 

 

「地域素材を伝えたい繋げたい」という気持ちを
大切にしたい「ハナマルシェ」

2017年から佐賀県唐津市でスタートした、HanaMarche(ハナマルシェ)。「ビューティー、ウェルネス、オーガニック」をキーワードに、自然由来や地域素材を使用した商品、活動の中で人や環境に配慮したりする商品など、事業を通じて社会課題の解決に取り組んでいる出店者が集まり、繋がるイベントとして高い評価を得ています。(今年はコロナウィルスの影響で中止)

ハナマルシェは、マルシェの魅力である“地域性との繋がり”や、フェスのような“場のエネルギーと心地よさ”を両方楽しめ、年が経つにつれ、出店数もスケールアップしています。

 

イベントも唐津ならでは、耕作放棄地となっているミカン畑で、子供たちとネロリ花摘み体験をおこなったり、化粧品づくりワークショップを通して、自分の肌に使う素材を知ってもらうなど“地元ならではのゆったりとした時間”や“温かさ”を提案しています。

HanaMarcheConnectという「環境活動や教育」「視察研修ツアー」などを推進する団体も2020年5月に立ち上がり、HanaMarcheのメッセージを具現化する活動を行っています。

 

「TocoWakaFarm」「FACTO」「ハナマルシェ」などを通じ、東京などの都市部ではなく、 “ここならでは”のものを見に、体感しに、ヒントを得に内外から 人が集まってくる―
唐津をはじめ、全国の地域をそんな場所にしていきたいと、未来を創造しやりたいことを実現しながら、株式会社Challiteは、地域の持続的な発展と社会への貢献を目指しています。

 

 

名称 株式会社Challite(チャライト)
代表取締役 小田切 裕倫(おだぎりひろつぐ)
問い合わせ https://www.challite.com/

 

 

この記事を書いた投稿者

Challiteは地域の挑戦を応援します。地域資源を活用した循環型の仕組みや未利用資源を活用したオーガニックコスメなど、原景を感じ、体験できる商品やサービスを一緒に創造し、磨き、伝えます。
ただ見るだけではなく、オフサイトな環境で自然や地域を題材に深く浅くIN-OUTの時間を過ごす、企業研修や視察の企画運用も行っています。

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