観光情報
長崎県 島原市
いくつかの自治体はGoogleマイビジネス(以下GMB)が国内,国外ともに観光客誘致に必須だと気づき,GMB登録推進対策をとっています.
地域の観光施設や名所がGMB登録をすすめるところと,そうでない地域で,今後大きな差がついてくることが予測されます.
下の図は,ある自治体で行ったGMB登録セミナー参加・不参加観光施設のレビュー件数を統計解析した結果です.
施設間で統計学的に有意な差が認められました.
なぜ観光施設のGMB登録が必須なのか
下の図は,検索サーチエンジンの利用率です.
Googleは世界で9割,日本で8割を占めています.
例えば,海外で「日本」「観光」で検索を行った時に,どのような検索結果が出るでしょうか?
こちらは,Googleの検索アルゴリズムに関する説明です.https://www.google.com/search/howsearchworks/algorithms/
”最も有用な情報を表示するため、検索アルゴリズムはさまざまな要因(検索クエリの単語、ページの関連性や有用性、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)を検討します。各要因に適用される重み付けはクエリの性質によって異なります。たとえば、最新のニュース トピックに関するクエリに回答する場合は、言葉の定義に関するクエリに回答する場合よりも、コンテンツの鮮度がより大きな役割を果たします。”
つまり,現在地から近い,Googleから信頼があつい(更新されている,レビュー評価がよい)場所などが検索リスティングの1ページ目,上位に表示されることになります.
GMB登録を行い,適切に管理をすることが,旅前観光客獲得に必須という訳です.
しかしながら,ある自治体で,観光施設に対してGMB登録推奨を行ったところ,ほとんどの観光施設は登録に積極的ではありませんでした.
その理由は,その管理施設を管理する指定管理者が,登録により煩わしい業務が発生することを恐れたからです.
実際は,管理に大きな手間は必要ありませんし,むしろ,管理しなかったときの方が,乗っ取りや悪質レビュー放置など問題がおこり,労力が発生する可能性があります.
世界が動き出す準備段階にある今,ぜひ,自治体主導でGMB登録から管理まで一括で行うことをお勧め致します.
また,それぞれの観光施設の強み(どんな観光客がひきつけられ,何に高い満足度を得るのか)を知るための相関研究もセットで行うことをお勧めしています.この調査により,その自治体,観光施設が力をいれるべきこと,誰をターゲットにどんな対策をするべきか,統計解析で具体的に示せる可能性があります.
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