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2020.10.24

その他

コロナ禍におけるマイクロツーリズムのメリットとは?今後の展望を解説

記事投稿者 みんなの観光協会<第3編集部>

所在地: 佐賀県基山町

みんなの観光協会の第3編集部です! 地方創生や観光系、地域活性系のニュースを定期的に配信します。

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新型コロナウイルスの蔓延により、旅行業・観光業は甚大なダメージを受けました。しかしGoToトラベルキャンペーンが本格始動するなどの動きも見られ、世間からの旅行に対する関心は再び上昇に転じています。

 

コロナ禍という特殊な状況下において注目を高めているのが「マイクロツーリズム」です。マイクロツーリズムにはどのようなメリットがあり、今後はどんな発展を遂げることになるのか、マイクロツーリズムの現状と展望を解説します。

 

コロナ禍のマイクロツーリズムは旅行者にどんなメリットを与えるのか

 

マイクロツーリズムとは、自宅から1時間を目安とする近場への旅行を表す言葉です。コロナ禍における新たな旅の形として提唱され、「星野リゾート」などが積極的に展開しています。まずは、旅行者が感じられるマイクロツーリズムのメリットをご紹介します。

 

感染が拡大している地域を避けながら旅を楽しめる

マイクロツーリズムは同じ都道府県内、あるいは近隣の都道府県へと出かけることを前提とします。2020年10月時点では、東京都などの限られた都市に感染者が多く出ていますが、旅行者はこういった感染が広がる地域を意図的に避けることが可能です。

 

東京都に隣接する都道府県でも、1日の新規感染者が1桁台という状況が続いている地域もあります。こういった比較的安全な地域の中だけで観光を楽しめるマイクロツーリズムは、旅行者にとって安心を感じられるものとなるのです。

 

海外では都市封鎖(ロックダウン)を実施することで第一波を抑え込もうとする動きも見られました。感染が広がる地域に行かない、感染が広がっている地域から出ないという対策は拡大防止に有効ですので、旅行欲を満たしながらコロナを終息に近付けることができます。

 

 

自粛ムードによる悪影響を受けにくい

特に非常事態宣言中は、近隣のスーパーやコンビニへ買い物に出かけるだけでも抵抗を感じたという方も多く、電車やバスなどの公共交通機関の利用者も激減しました。そのような状況下で遊びに出かけるということを、世間体を気にして避けてきた方も多いはずです。

 

自粛ムードが漂うコロナ禍において「旅行に出掛ける」という選択をすることは簡単ではありません。しかし、同一県内や近隣県へのマイクロツーリズムならば、引け目を感じることなく息抜きに出掛けられるのではないでしょうか。

 

 

三密を避けられるような内容の旅行に参加することができる

マイクロツーリズムを提供する観光業者や自治体は、三密を避けられるような企画を用意することもあります。例えば星野リゾートでは、自宅から旅館までのドアトゥドアをタクシーで移動するプランの提供も一部の施設で行っていました。

 

移動時間が1時間以内という場所への旅行ならば、自家用車を運転して宿泊施設に向かうことも比較的簡単です。公共交通機関を避け、三密を回避しながらストレスなく旅行を楽しめることも、コロナ禍でマイクロツーリズムが人気となった理由の一つといえます。

 

 

コロナ禍にマイクロツーリズムを推進する事業者側のメリットとは

 

単なる一時しのぎだけではなく、将来につながるプラスを生み出せることもマイクロツーリズムの魅力です。コロナ禍でマイクロツーリズムを推進する事業者側がどのようなメリットを感じられるのかを、この項目でご紹介します。

 

 

地元の魅力を再発見してもらえる

これまでは地元への旅行に興味を示さず、海外を含む遠方への旅行を重視してきた人に、地元の魅力を再発見してもらえるチャンスがあります。ホテルでのステイや食事、周辺地域の観光などに満足してもらうことができれば、将来的なリピートにも期待できるでしょう。

 

マイクロツーリズムによる集客が増えれば、SNSなどで観光情報が拡散される可能性もあります。アフターコロナの世界では、それを見た人が地域を訪れてくれる場合もありますので、二次的な波及効果を得ることもできるのです。

 

 

施設内や地域からの新規感染者発生を防ぎやすい

特にホテルや旅館、レストランなどを経営する方にとっては、施設内からの新規感染者発生は何としても防ぎたいという強い思いをお持ちのはずです。大規模なクラスターが発生してしまうと、責任を問われ、運営に致命的なダメージが及ぶ可能性も否定できません。

 

しかしマイクロツーリズムによる旅行者を受け入れることができれば、施設内からのコロナ患者発生のリスクを引き下げられます。一定の売上を確保しながらも、リスクを抑えた運営を行えることは、事業者や地域全体において大きなメリットです。

 

 

コロナ後の「リハビリ」に活用することができる

このような時代が訪れてしまった以上、たとえコロナの終息が見えたとしても、すぐに観光事業を元通りに戻すことは簡単ではありません。旅行や観光への関心が薄れたり、旅行をしたくても様子見を続けたりといった方も決して少なくないはずです。

 

そういった方にとって海外旅行や遠方への旅行は大きなハードルになりますが、マイクロツーリズムなら気軽に参加することができます。いわば「リハビリ」の一環としてもマイクロツーリズムを提案でき、旅行欲を刺激する役目を果たすことも可能です。

 

 

アフターコロナを見据えたマイクロツーリズムの展望

 

現段階では有効なワクチン開発の先行きも不透明で、どの時点でコロナが完全に終息するのかは誰にも分かりません。今後数年、そしてその後の「アフターコロナ」を見据えて、マイクロツーリズムの将来を展望していきます。

 

インバウンドの獲得にはまだ時間を要する

欧米では日本の数十倍以上という規模で感染拡大が続いている地域もあり、インバウンドの受け入れには慎重にならざるを得ないでしょう。東京オリンピックこそ2021年に開催の方針を見せていますが、一般客を受け入れるのかどうかといった点はまだ不明瞭です。

 

現段階では、少なくとも2022年頃まではインバウンドの獲得が難しい状況といえます。これまでにターゲットとしていた層は一度リセットする必要があり、マイクロツーリズムの需要はむしろ右肩上がりに上昇するものと考えられるでしょう。

 

 

マイクロツーリズムでレガシーを作ることができる

現時点でマイクロツーリズムを重視する経営戦略にシフトすれば、まずは経営を持続させられる可能性が高まります。地元に住む人を施設等のファンにすることができれば、何度となく足を運んでくれる「優良顧客」を獲得することができるのです。

 

マイクロツーリズムによって顧客を増やし、魅力度を高めるための投資を継続させていれば、コロナ後の運営に直結させられるレガシーを作ることもできます。従業員に関しても、ノウハウの蓄積やホスピタリティの向上を図ることも可能です。

 

 

まとめ

コロナ禍におけるマイクロツーリズムは、旅行客と事業者、自治体の3者がそれぞれ魅力を感じられる新しい旅行の形です。旅行者の移動距離を狭めることによって、感染しない・させないを徹底することができ、安心で快適な旅行を実現させられます。

 

現段階では有効なワクチンが完成する見込みも立っておらず、少なくとも今後1~2年はインバウンドの受け入れが困難と言わざるを得ません。なるべく早いタイミングでマイクロツーリズムを強化することこそが、この時代を乗り切る上で重要なポイントになります。

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みんなの観光協会の第3編集部です! 地方創生や観光系、地域活性系のニュースを定期的に配信します。

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