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田舎暮らしはメリットも注意点もある!失敗しない方法、おすすめ都道府県を解説します
最近はコロナ禍の影響で、人が密集しない田舎での暮らしが注目されています。
また老後のスローライフとして、のんびりとした田舎暮らしに憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。
たしかに、田舎暮らしには都会での生活にはないメリットや魅力が数多くあります。
しかし、移住計画や事前準備を怠ったり、田舎暮らしでの注意点を押さえていなかったりすると、理想の田舎暮らしを実現できないかもしれません。
そこでこの記事では、知っておきたい田舎暮しのメリットや注意点をはじめ、田舎暮らしで失敗しない方法やおすすめの都道府県をご紹介します。
田舎暮らしのココが良い!移住する7つのメリット
田舎での暮らしには、人間関係や環境、物価などの面で都会の生活にはないさまざまなメリットがあります。
ただ田舎でのんびりと暮らせるだけでなく、田舎暮らしには具体的にどのようなメリットがあるのか知っておくことが大切です。
田舎暮らしのよさや田舎に移住するメリットを、詳しくご紹介しましょう。
①人混みや満員電車にストレスを感じることがない
都会での生活は便利な反面、人混みや行列、満員電車といった人の多さにストレスを感じる方もいらっしゃるかと思います。
田舎は人口密度が小さく、人が密集するような場面はほぼありません。
都会暮らしでの人混みや、通勤時の満員電車といったストレスから解放されるでしょう。
②緑豊かな自然やきれいな海がすぐ近くにある
田舎暮らしの一番の魅力は、緑豊かな自然やきれいな海がすぐ近くにあることではないでしょうか。
緑豊かな森林や小鳥のさえずり、川のせせらぎ、潮の香りがただようオーシャンビューなど、都会では味わえない雄大な自然を思う存分堪能できます。
③治安が良い
田舎のほうが都会に比べて、基本的に治安がいいというメリットもあります。
田舎だと都会の繁華街とは違って夜遅くまで開いているお店も少なく、犯罪や事件に巻き込まれる危険性も少ないでしょう。
また、田舎はコミュニティ内の人とのつながりが強いため、地域の人々がお互いに協力し合って防犯を行っていることが多いです。
④子どもにのびのびと遊んでもらえる
田舎暮らしでは豊かな自然環境が身近にあるので、自然とふれあいながら子どもにのびのびと遊んでもらえます。
豊かな自然には野生の動物や植物、昆虫など、子どもの好奇心を刺激するような発見が多々あります。
都会暮らしでは体験できないような自然とふれあいながら、子どもの成長を見守れたり、感受性を育めたりするのも田舎暮らしのメリットのひとつです。
⑤アウトドアの趣味を存分に楽しめる
田舎暮らしでは、キャンプやカヤックでの川下り、スキー・スノボー、サーフィンなどのアウトドアを楽しめるエリアがすぐ近くにあることが多いです。
都会暮らしの際、アウトドアのために車で何時間もかけて移動していた人でも、田舎暮らしだと日帰り感覚で気軽にアウトドアを楽しめるでしょう。
⑥新鮮な食材が安く手に入る
田舎では農業や漁業が盛んなため、とれたての新鮮な野菜や魚などの食材が手に入ります。
さらに、地元でとれたものなので輸送費などのコストがかからず、都会のスーパーよりも安い値段で購入できます。
新鮮で良質な食材を安く手に入れられるのは、子どもがいるご家庭や料理好きな人にとっても嬉しいメリットです。
⑦物件価格が比較的安い
都会に比べて田舎は土地代が安くなっていることから、物件価格も比較的安くなっています。
同じ予算で家を建てる場合に、都会よりも田舎のほうが大きくて広い家を建てられるケースも多々あるでしょう。
地域によっては空き家バンクを積極的に紹介している自治体もあるため、中古物件を探す際にも非常に便利です。
田舎暮らしのココが気になる、移住する前に確認したい5つの注意点
上記でご紹介したように、田舎暮らしにはさまざまなメリットがあります。
しかし、田舎暮らし特有の慣習や注意点なども存在します。
都会の暮らしに慣れている人のなかには、田舎暮らしでやっていけるのか不安を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に移住する前に気になる点や注意点を確認しておくことで、田舎暮らしに対する不安を軽減できるかもしれません。
ここでは、田舎暮しを計画するなかで気になるポイントや、移住する前に確認しておきたい注意点について解説します。
交通の便がよくない
まず大きなデメリットとして挙げられるのは、田舎では電車やバス、タクシーなどの交通機関が発達していない地域もあり、交通の便がよくないという点です。
そのため、田舎暮らしでの移動はマイカーが主流となるケースが多くなります。
車の運転に慣れていない人にとっては、不安を感じるでしょう。
とはいえ都会ほど道路は混雑していないため、自分のペースで移動できて都会の交通よりもストレスが少ないと感じる方もいます。
物件や自動車などにかかる固定費が多くなる
田舎暮らしだと家や車を購入する人が多く、都会暮らしよりも固定費が高くなる可能性があります。
先述したとおり、電車やバスが発達していない田舎暮らしだと車移動が基本です。
もちろん、車の所有にかかる固定費が発生し、車移動の増加にともなって、月々のガソリン代が高くなることも多いでしょう。
しかし広い敷地の住宅では、駐車場代がかからないケースもみられます。
お店や施設の数が少ない
田舎暮らしでは森林や川、海などの豊かな自然が身近にある一方で、都会のように商業施設や繁華街などの数は多くありません。
スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが近くにない地域もあり、普段の買い物場所に困ることもあります。
ただし、最近はネット通販を利用して自宅に商品を届けてもらえるので、インターネット環境があれば比較的に自由に買い物ができるでしょう。
仕事の選択肢があまり多くない
田舎での仕事は自然に関連した農業や林業、漁業などが中心です。
都会よりも仕事の選択肢が少なくなる可能性を覚悟しておきましょう。
自分のスキルが活かせる仕事に就けるかどうか、現地の求人情報を参照するなどして事前に確認しておくことが大切です。
地域の方々との人間関係に苦労する場合も
田舎では地域の人と人とのつながりが強くなる一方で、人間関係に苦労する場合があります。
田舎で暮らす人々は、移住してきた人に対しても親身に接してくれることが多いですが、人付き合いが苦手な人にとっては人間関係が億劫に感じるかもしれません。
しかし田舎暮らしを充実させるためには、地域の人々との交流は欠かせないポイントです。
人とのつながりを強く感じられることが、田舎暮らしの醍醐味のひとつといえるでしょう。
どんな人が田舎暮らしに向いている?
ここまで田舎暮らしのメリットや注意点をご紹介しました。
メリットや注意点を考慮したうえで、どのような人が田舎暮らしに向いているのでしょうか。
以下に、田舎暮らしをおすすめできる人の特徴をまとめました。
【田舎暮らしをおすすめできる人の特徴】
・田舎でも経済活動を確立できる
・地域の人々と積極的に交流する意志がある
・現地での暮らしを現実的に理解している
・田舎暮らしに明確な目的がある
生活のすべてを自給自足でまかなう人以外は、移住先でも仕事に就く必要があります。
地域の人々と交流しながら、その地域に合った仕事をしていく暮らしを移住前に想像できるかが大切です。
一方、田舎暮らしをおすすめできない人は以下のような特徴が挙げられます。
【田舎暮らしをおすすめできない人の特徴】
・田舎暮らしで働いていける自信や見込みがない
・人付き合いが苦手で地域の人々と交流する意思がない
・「田舎でのんびり暮らしたい」など田舎での生活を漠然と考えている
・田舎に移住する明確な目的がない
おすすめできる人の特徴とはほぼ真逆です。
田舎暮らしにおける仕事や、地域の人々との交流を現実的にイメージできない人は、田舎暮らしに不向きかもしれません。
田舎暮らしを実現させるためには、仕事探しや地域住民とのコミュニケーションなどの面で、積極的な行動力が必要になるでしょう。
田舎暮らしで失敗しないためのポイント
田舎暮らしを決断し、いざ移住してみた人でも、「都会での生活のほうがよかった」など理想とのギャップで悩む人は少なからず存在します。
田舎暮らしで失敗しないポイントを知っておかないと、思い描いていた理想の田舎暮らしを実現できないかもしれません。
ここでは、移住してから後悔することがないように、田舎暮らしで失敗しないためのポイントをご紹介します。
お試し移住、二地域居住などを活用する
田舎暮らしをはじめたい人は、まずはお試し移住や二地域居住を活用することをおすすめします。
二地域居住とは、都会の住居も残しつつ田舎にもうひとつ住居をもつという生活スタイルです。
平日は都会の住居で暮らして、週末や休日は田舎の住居で過ごすという人が多いでしょう。
いきなり完全に田舎に移住するのは勇気がいることです。
週末や休日の田舎での暮らしを気に入ったら、完全に移住しようと計画してもいいかもしれません。
移住したい先を徹底的に調査する
移住先を検討するにあたって、その地域の特徴や慣習などを徹底的に調査しておきます。
とくに季節ごとの気候や、自然災害のリスクについて入念に調査しておきましょう。
季節による気候や湿度の差が大きかったり、土地の地盤や高度によっては地震や津波、水害、積雪などの自然災害のリスクが高かったりするエリアもあります。
移住にともなって新築や中古物件を購入する際は、自治体のホームページなどでハザードマップをよく調べておきましょう。
自治体の窓口で相談をする
田舎暮らしで移住したい地域がみつかったら、まずはその地域の自治体窓口に相談しに行くことをおすすめします。
地域の環境や求人、施設情報など、移住に関する不安な点やわからないことは、なんでも気軽に質問することが可能です。
また、自治体のなかには移住してくれる人を対象に、支援制度や補助金を用意している地域もありますので、移住にかかるコストを軽減できるかもしれません。
移住したらどのくらいの費用がかかるのかを綿密に見積もる
田舎暮らしを計画する際は、移住にどのくらいの費用がかかるのか、暮らしていくなかでどのような出費や生活費がいるのかなどを、綿密に見積もっておくことが大切です。
たしかに田舎のほうが都会よりも費用が安くなる部分もあります。
しかしマイカーの維持費や光熱費、自治会費など、都会暮らしよりも出費がかさむ項目があるかもしれません。
田舎暮らしでどのような費用がかかるのか、できるだけ細かく把握しておくようにしましょう。
明確な目的をもって移住計画を立てる
田舎暮らしを成功させるためには、明確な目的をもって移住計画を立てることが大切です。
純粋な憧れとして「北海道に住みたい」「海の近くに住みたい」という願望だけでなく、「豊かな自然のなかで暮らして農業をはじめたい」「恵まれた自然のなかでのびのびと子どもを育てたい」などの、一歩踏み込んだ目的を考えてみましょう。
【2021年】住みたい田舎にランクインした人気の都道府県は?
田舎暮らしを計画するうえでの楽しみのひとつは、移住先の田舎をどこにするのか決めることでしょう。
田舎まちによっては、移住者に向けた支援活動を積極的に取り入れている地域もあり、どのような田舎が移住者に人気なのか気になる方も多いかと思います。
そこでここでは、移住する田舎として人気が高い都道府県をご紹介します。
なお、こちらで紹介している都道府県は、宝島社が発刊した『田舎暮しの本』2月号で紹介されている、「2021年版 第9回住みたい田舎ベストランキング」のデータをもとにしています。
【愛媛県】
愛媛県西条市は愛媛県の東部に位置しており、豊かな自然環境のなかで農業や工業といったモノづくりが盛んな地域です。
人口はおよそ10.8万人(2020年3月時点)で、東京と大阪では移住セミナーを開催するなど、移住者への支援や広報活動を活発に行っています。
西条市の南にはスキーなどが楽しめる西日本最高峰の石鎚山、北には水産業で賑わう瀬戸内海があります。
平地・山・海の三拍子がそろった、今もっとも移住者から注目される地域です。
【山口県】
山口県宇部市は山口県の瀬戸内海側に位置しており、街のいたるところに彫刻があることから、「緑と花と彫刻のまち」と呼ばれています。
人口はおよそ16.3万人で、山口県内では3番目の人口規模です。
瀬戸内海をはじめ、北部にある「うべの里」には緑豊かな自然が広がっています。
その一方で、南部にはショッピングモールや映画館、遊園地などの商業施設もあります。
自然の豊かさと都市の利便性がほどよく楽しめる街として、老若男女を問わず高い人気を誇る田舎まちです。
【静岡県】
静岡県の県庁所在地である静岡市も、田舎暮らしで人気の移住先です。
都会過ぎないまち並みと、海・山・川に囲まれた立地が人気の理由でしょう。
「2021年版 第9回住みたい田舎ベストランキング」では、「大きな市」のカテゴリーで「総合部門」と「子育て世代が住みたい田舎部門」の2つにランクインしました。
静岡県の中心都市なので、ファッションビルや百貨店などの商業施設も充実しています。
車で約20分のアクセスにある駿河湾や日本平、井川では大自然のなかでのアウトドアが楽しめます。
また求人募集も比較的豊富で、小売業やサービス業、製造業などさまざまな産業での仕事に就けるかもしれません。
【大分県】
大分県豊後高田市は、「住みたい田舎ベストランキング」でランクイン常連のまちで、9年連続でベスト3入りを達成している人気の移住先です。
人口はおよそ2.2万人(2021年6月時点)。
オンライン移住相談会を開催するなど、移住者への支援活動も積極的に行っています。
とくに子育て世帯への支援をさかんに行っており、保育料・幼稚園授業料完全無料や給食費の無料、高校生までの医療費無料などの支援をしています。
また近隣には、子どもが遊べる遊具がたくさんある中央公園と御玉市民公園があり、マリンスポーツやキャンプが楽しめる長崎鼻ビーチへもアクセスが可能です。
豊かな自然環境にふれあいながら、のびのびと子育てができるでしょう。
【島根県】
島根県飯南町は、中国山地のなかほどに位置する山あいのまちで、島根県の中南部にあります。
まちの標高は約450mと高原地帯です。
夏は比較的すずしい気候で、冬は街全体を雪化粧がおおい、四季折々の風景が楽しめます。
飯南町は農産物が自慢で、農薬や化学肥料の使用を抑えたエコロジー米やリンゴ、ぶどうの栽培がさかんです。
町内で開催される産地直送市場では、時期によって旬の野菜や果物が立ち並び、良質な食材を安く手に入れられます。
また、移住者を受け入れるまちの雰囲気作りにも力を入れています。
移住者が地域の人と交流がもてるように、交流会の実施や地元への人への紹介などのフォローも、行政が中心となって行っているまちです。
【北海道】
北海道沼田町は、北海道のほぼ中央に位置しています。
青々とした山と清らかな水が自慢の、豊かな自然に包まれたまちです。
沼田町の人口は約3千人(2021年6月時点)で、主要産業となる農業ではお米やそばの名産地として知られています。
沼田町は、「町内を歩いて回れる環境づくり」という施策を展開しています。
小中学校や診療所、介護施設、スーパーマーケットなどの生活に欠かせない施設を、沼田駅を中心として半径約500mの範囲内に集中させようとする取り組みです。
また、まちの近くにはキャンプ場や温泉、パークゴルフ場などの施設もあり、移住者に向けて子どもからお年寄りまで住みやすくなるようなまちづくりに力を入れています。
【長野県】
長野県は移住先として人気の田舎まちが多いです。
なかでも宮田村は、「2021年版 第9回住みたい田舎ベストランキング」で全国1位を獲得しています。宮田村は、生活圏が半径約2km以内に収まるコンパクトシティです。
買い物スポットをはじめ、教育・福祉・医療などの施設が集まった住みやすいまちといえるでしょう。
また、宮田村は「子育て支援日本一」を目指しています。
誕生祝い金や小中学校の入学祝い金、保育料の助成、高校3年生まで医療費無料などの、さまざまな支援を提供しています。
南アルプスと中央アルプスの豊かな自然に囲まれた立地で、四季折々の景観が楽しむことが可能です。
さらに宮田高原キャンプ場や、駒ヶ根高原スキー場などの娯楽施設も充実しているので、田舎暮らしに憧れる移住者にとって魅力がたくさんつまった田舎まちといえます。
まとめ
今回は田舎暮らしのメリットや注意点、おすすめの都道府県などをご紹介しました。
田舎での暮らしには都会の生活にはないさまざまなメリットや注意点がありますが、お試し移住や二地域居住などを活用して、自分に合っているのかたしかめてみることをおすすめします。
移住先の情報収集や移住費用など綿密に計画を立てて、憧れの田舎暮らしを実現させましょう!
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