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海外 台湾
皆さんはオーストラリアにどんなイメージを抱いていますか?
距離が近く気軽に行けるアジア諸国や、ニュースなどで頻繁に名前が挙がるアメリカほど身近な国ではないかもしれません。
しかし、時差が少ないため連絡が取りやすい点や、季節が反対だからこそ生まれるニーズにより、日本への観光客が多い親日国なのです。
今回はオーストラリアにおける日本への関心や訪日客の動向について、さまざまな角度から解説していきます。
オーストラリア人にはどれほどの親日家がいるのか、まずはデータをもとに読み解いていきましょう。
オーストラリアにそれほど近しい印象を持っていなかった人にとっては、意外な結果になるかもしれません。
アウンコンサルティング株式会社による2020年の調査によると、「日本が好きですか?」との問いに対して、「大好き」または「好き」と回答したオーストラリア人はなんと100%。
親日国としてよく知られているアジア諸国ですら、ここまでの割合には達していません。
また、「日本人が好きですか?」という問いについても同じ回答割合で、「嫌い」「大嫌い」と回答した人もまったくいません。
この結果を受けると、少しずつオーストラリアに興味が湧いてくるのではないでしょうか。
観光庁によると、新型コロナウイルスが蔓延する前の2019年において、オーストラリアからの観光客は62万人を突破しています。
これは5年前と比較すると2倍以上の伸びとなっており、この大きな伸び率の要因には数多くのリピーターが関係しています。
実際に、同年初めて日本を訪れた人の割合は57.1%であり、反対にリピーターは4割を超えているのです。
また、オーストラリア人の海外旅行先としては、近場のニュージーランドが最も人気です。
次いでインドネシア、アメリカと続き、日本は7位。
年間約46万人が日本を訪れています。
また、オーストラリアでは日本語学習が盛んに行われており、日本語の勉強に力を入れている方も多いです。
2018年度における「日本語学習者の多い国・地域の調査」ではオーストラリアが世界第4位で、40万人以上が日本語を学習しています。
中国やインドネシア、韓国には劣るものの、オーストラリアは5位のタイを大きく引き離しており、英語圏では飛び抜けた多さとなっています。
これまで紹介したデータを見て、オーストラリア人の親日ぶりに驚いた方も多いのではないでしょうか。
ここからは、オーストラリア人の親日感情が高まった経緯や理由について解説していきます。
まずはこれまでの歴史を振り返ってみましょう。
150年以上も前から日本との交流が続いているオーストラリアは、戦後いち早く国交を正常化させています。
日本には羊毛や石炭、鉄鉱石などを輸出していました。
1995年に日豪パートナーシップに関する共同宣言がなされ、2015年には「最大の貿易相手国」とうたう日豪経済連携協定が交わされます。
これらが両国政府間で最も重要視されている取り決めといえるでしょう。
2019年も、オーストラリアから見た輸出相手国として日本は中国に次ぐ2位、輸入相手国としても中国、アメリカに次ぐ3位となっています。
オーストラリアにとって日本は大事な貿易相手国なのです。
かつては第二次世界大戦で敵国同士の立場だった日本とオーストラリア。
しかし訪日客が徐々に増えていくに従って日本の古い歴史や文化、日本人の「おもてなし」精神などが少しずつ浸透して、現在の親日感情につながっていきます。
スノースポーツや和食など、オーストラリアの方々の心をつかむものも多く、リピーターになる方も少なくありません。
日本人にとってもオーストラリアへの関心は高い傾向にあります。
2019年の調査では、海外旅行に行った、または行きたい旅行先としてオーストラリアは7位という結果でした。
さらに顕著なのが、海外旅行未経験者に対する「行ってみたい海外旅行先」に関する調査で、こちらではオーストラリアが4位となっています。
また、日本人留学生の留学先としてもオーストラリアは人気です。
2018年のデータではアメリカに次ぐ第2位であり、1万人以上が留学生としてオーストラリアに訪れています。
それでは次に、実際に日本を訪れるオーストラリア人はどのような傾向にあるのか調査します。
オーストラリア人がよく訪れる都道府県は東京都や千葉県、大阪府や京都府となっています。
また、北海道や長野県を訪れる方も少なくありません。
これはスキー需要の高まりによるものです。
日本とは季節が反対になるオーストラリア人にとっては、夏季休暇の時期と日本のウィンタースポーツの時期が重なります。
雪質の良い環境でスキーを楽しめることから、高い人気につながっています。
年齢層としては男女とも20代が最も多く、来日目的としては観光・レジャーが大多数を占めています。
また、日本での滞在日数は、7〜13日間や14〜20日間など、比較的長期の滞在をする方が多いです。
それに対して4〜6日間などの短期滞在の方は少なく、このことからも夏季休暇を利用した訪日オーストラリア人の数が多いことがうかがえます。
訪日オーストラリア人は、2019年における1人1回あたりの旅行消費単価が約25万円弱でトップとなっています。
内訳を見ると宿泊費の支出額が他国と比べて多い一方で、買い物に使う金額は中国の3分の1以下となっています。
このことから、訪日オーストラリア人にとっては「モノ消費」よりも「コト消費」の傾向が顕著だといえるでしょう。
情報収集の方法としては、口コミサイトを参考にするという意見が多いです。
また、自国の親族や知人からの意見、宿泊施設のホームページなども参考にして旅行の計画を立てています。
そのため、ホームページの多言語化やSNSの情報発信などに力を入れている宿泊業者が徐々に増えてきています。
訪日オーストラリア人は日本の化粧品や香水、お菓子などを好んで買っています。
また、医薬品や衣類なども人気であり、このことからも日本の生産技術の高さがうかがえます。
日本との交流の歴史が深く、親日感情も強いオーストラリア。
今回紹介したような歴史や背景をきっかけに、オーストラリアに興味を持った方も多いのではないでしょうか。
オーストラリアの観光地や名産などを知ることで、よりオーストラリアが身近に感じられるようになりますので、ネットや本などを参考にして調べてみてはいかがでしょうか。
また、日本に住んでいるオーストラリア人も多いので、近所にオーストラリア人の方が住んでいるという方は一度話しかけてみてもいいかもしれません。
知識の幅も広がりますので、この機会にチャレンジしてみましょう。
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