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2021.08.17

観光情報

飯塚市

旧伊藤伝右衛門邸 ~筑豊の炭鉱王が残した贅をつくした美の邸宅~

記事投稿者 一般社団法人 飯塚観光協会

所在地: 福岡県飯塚市

飯塚市は福岡県のほぼ中心部に位置し、古くから人が住み栄えてきた自然と歴史と文化が息づく多彩な町です。そんな飯塚市の魅力を紹介します。ぜひ遊びに来てください!

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明治、大正、昭和にかけて福岡県の筑豊地域は石炭エネルギー供給地日本一の場所でした。

当時「筑豊御三家」と呼ばれた麻生、貝島、安川に続いたのが炭鉱王、伊藤伝右衛門です。

 

 

この建物は遠賀川中流域左岸、福岡県飯塚市幸袋本町の旧長崎街道沿いに位置し、明治39年(1906)から昭和初期までに増改築を伴い成立しました。

高い塀は旧長崎街道に面しており、昭和2年(1927)に焼失した福岡市天神町にあった別邸(通称銅御殿)から移築された長屋門や、伊藤商店の事務所が目を引きます。

 

邸宅は南棟(正面)、北棟(庭側)、両者を結ぶ角之間・中之間棟、玄関・食堂棟、繋棟の家屋5棟と土蔵3棟からなり、池を配した広大な回遊式庭園を持つ近代和風住宅です。

建物は意匠が細部にわたって上質であり、各部屋の用途や好みに応じて書院造、数寄屋造、洋風意匠を巧みに使い分けるなど、洗練された意匠が随所にみられます。

また、増改築の過程において日常的な生活空間を重視している点も特徴的であり、主要な部屋がすべて庭園に面していることがその裏付けとされます。

 

 

建物の見所は和洋折衷の調和のとれた美しさ。

アールヌーヴォー調のマントルピース、イギリス製のひし形のステンドグラスのある応接間、一畳たたみを敷き詰めた長い廊下等、様々な芸術的技法を取り入れた当時先進的だった建築技術や、繊細で優美な装飾を随所に見ることができます。

 

 

土地7,568.5平方メートル(約2,293坪)建物床面積延べ1,019平方メートル(約309坪)その粋を凝らした豪邸は広大な庭園とともに

飯塚市内に残る数少ない石炭遺産であり「炭鉱王伊藤伝右衛門」の功積を伝える唯一の文化遺産です。

また、歌人 柳原白蓮が伝右衛門の妻として約10年間を過ごしたゆかりある地であり、伝右衛門や白蓮に思いをはせる場でもあります。

筑豊における石炭産業の歴史と、これに関わった伝右衛門たちの人生を物語る貴重な遺産をごゆっくりご覧ください。

 

2020.12.23 国の重要文化財(建造物)に指定されました。
2011.9.21 庭園が国の名勝指定を受けました。
2006.9.26 飯塚市有形文化財に指定されました。

 

旧伊藤伝右衛門邸公式ホームページ

建物の3Dパノラマビュー(外部サイトへリンク)

庭園の3Dパノラマビュー(外部サイトへリンク)

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飯塚市は福岡県のほぼ中心部に位置し、古くから人が住み栄えてきた自然と歴史と文化が息づく多彩な町です。そんな飯塚市の魅力を紹介します。ぜひ遊びに来てください!

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