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岩手県 岩手県一関市
株式会社オヤマ(岩手県一関市)では、銘柄鶏「奥州いわいどり」の生産、飼育、加工、販売までを一貫して行い、6次産業化に取り組んでおります。
現行の技能実習生約80名のうち満期を迎えた2割が帰国してしまい、予定していた次期技能実習生もコロナ禍において来日することができない状況の中、鶏肉需要の高まりにより製造工場は増産体制へと突入し、更なる社内レベルアップ・パワーアップのために、国内にいた特定活動人材を募りました。
今年9月末、他県の食品関連会社にて1年間の実習を終えた、特定技能を目指して勉強中の特定活動生13名を採用。人種・文化・宗教の違いを超えて、新たな仲間を招き入れました。
彼らに心地よい生活を送ってもらい、パートナーシップを築くために、日用品買い出しツアー、歓迎会や食事会、月に一度の加工品プレゼント企画など、様々な福利厚生イベントを実施しています。新たに完成した宿舎に入居いただき、万全の体制で受入いたしました。
<受け入れにあたっての苦労は?>
元々中国人、ベトナム人実習生は採用していたのですが、インドネシア人は初めての採用でしたので、文化や宗教の違いに対応できるかどうか、事前に社内で慎重に打ち合わせを重ねました。思い切って面接に臨んだところ、本人たちのやる気とコミュニケーション能力の高さに心を動かされ、採用に至りました。
当初はやきとり串刺しの軽作業からスタートをと想定していたのですが、現場担当者との打ち合わせにより製造工場に入っていただくこととなり、本人たちの了承のもと、就労を開始しました。
ですが現場担当者に、特定技能を目指す「特定活動生」の立ち位置を理解させることができず、誤ってハイレベルな作業を入社直後の13名に依頼してしまい、混乱を招いてしまうミスもありました。今では採用担当者・現場担当者・インドネシア人の3者が円滑に連携をとり、楽しみながら作業をしてくれております。
<インドネシアとはどんな国?>
インドネシア(首都:ジャカルタ 人口:約2.6億人)は東南アジア南部に位置し、1万を超える多数の島から構成されています。温暖な気候のもと、多文化が混在し、農業や鉱業などの産業も活発な国です。
国民の8割以上はイスラム教を信仰しています。13名の彼らもまた、職場や宿舎で、決まった時間に礼拝をおこなっています。女性は通常「ジルバブ」という布を頭部に着用していますが、当社での就業中には弊社指定の作業服を着用いただいております。
<来社後の13名はどんな生活?>
他県でケーキやデザート作りの技術を習得してきた13名ですが、今は当社にて鶏肉の切り身作業に従事しています。初めは慣れない作業に戸惑っていましたが、徐々に慣れ、今では積極的な姿勢で取り組んでくれるので、大変嬉しく思います。
日本語学習にも勤勉に取り組んでいるので、日常会話のやりとりがスムーズにできるようになってきました。会話したい!という気持ちは語学を学ぶ上で一番の後押しとなるようです。
<初の「異文化交流会」を開催!>
10月23日(土)11時から、弊社本社工場敷地内テントにて、アルコール消毒・マスク着用・三密防止などのコロナ対策をとりながら、中国人・ベトナム人と、インドネシア人、日本人スタッフ合計約100人が参加する「異文化交流会」を実施いたしました。中国の「揚げ春巻き」・ベトナムの「フォー」・インドネシアの「サテ アヤム(ココナッツミルク・ラー油入りのピーナッツソースをかけた焼き鳥)」・日本の「海老フライ」「照り焼きチキン」「野菜チキンロールカツ」を、現地の味付けで調理し、それぞれの郷土料理を食べながら、互いの文化を認めあい、交流しあう目的です。
各国の料理はどれも「美味しい!」と大好評で、最後に「松島とまと」をお土産として渡し、満面の笑みで会は終了しました。
終了後、日本の「照り焼きチキン」を調理した担当者は、自分が作った醬油味のチキンを外国の方々に美味しく食べていただけたことが嬉しい、と喜んでおりました。
小山社長も「この異文化交流会を定期的に開催し、外国の皆様が誇りを持っていただけるような会社にしていきたい」と話しておりました。
<今後はどんなことをしたい?>
岩手県一関市の地に様々な国の方が集まり、交流し、働き手が増えれば、地域が活性化し、地元の町おこしができ、その先には、一関市の経済発展に貢献できると考えております。
自社の従業員にとっても、異文化に触れ学ぶことのできる、またとないチャンスです。仕事を教える・伝える・共有することによって、社員一人一人の責任感を強くし、社内の空気を前向きに変えるきっかけにもなっているのです。
<当社常務取締役小山よりメッセージ>
「実習生・特定技能・活動生の方々に、当社に来てよかったと思ってもらえるような環境を作りたい。彼らの母国の親戚、友人たちにも、岩手でよい経験をし、楽しい思い出がたくさんできたと伝えてもらえるような生活の基盤づくりを目指しています。互いの文化を知り、信頼関係を結ぶことが、仕事の上で何より大事であると思っております。地域社会の発展に貢献することは当社の経営理念の一つであり、なんとしても達成したいと考えております。これからも新たなチャレンジを続けて参ります。」
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